株式会社平成建設

吉﨑真仁

奈良県橿原市曽我町352‑4 0744-22-3800

株式会社平成建設 吉﨑真仁

略歴

1981年奈良県橿原市生まれ。摂南大学工学部建築工学科卒業後、1930年創業の家業・株式会社平成建設へ入社し、大型建築の施工管理を経験。2021年代表取締役に就任。経営理念「BUILD— つくる その先に価値を」を掲げ、建築・土木・リノベーションを基軸に奈良から関西へ事業を拡大。社屋5階を地域開放型コミュニティ「BUILDCOMMUNE」に改装し、地域の子供たちに自習室として開放している。

現在の仕事についた経緯は?

建設業を志した原点は、台風や災害時に作業服を着て現場へ駆けつける父の姿でした。晩酌もせず災害に備えるその背中に、建設業の社会的使命を感じたのが始まりです。大学卒業後、現場監督として現場に立ち、職人の皆さんに育ててもらいました。2021年、父から会社を引き継ぎ、改めて祖父・父・社員の皆さんが築いてきた歴史に対する責任の重さを実感。だからこそ私は、平成建設を“100年企業”として未来へ繋ぐ覚悟を持ちました。

仕事へのこだわり

私たち平成建設は、「つくるその先に価値を」という理念を掲げています。建物を完成させることがゴールではなく、その先にどれだけの価値を生み出せるか──これが私たちの使命であり、こだわりです。お客様にとっては、建物が完成した後こそが本当のスタートです。そこに人が住み、働き、集い、人生の時間が積み重ねられていきます。私たちは、その未来を見据えて建設に取り組んでいます。「良いものをつくる」だけでは、真の価値には届きません。安心して使い続けられること、地域と調和すること、時が経っても色褪せないこと。こうした“その先”に目を向けることで、建設は単なる施工ではなく「価値の創造」になります。また、技術力の継承も「その先の価値」の一つです。先輩たちが築いてきた技術が若手に伝わることで、平成建設の“らしさ”が次の世代に受け継がれていきます。つくるだけで終わらない。未来の技術、未来の信頼、未来の人づくりまで見据える。それが私たちの建設です。どんなに厳しい状況でも、「できない」ではなく「どうすればできるか」を考え抜く。お客様の想いと地域の未来に応えるために、「つくるその先に価値を」──この言葉を胸に、私たちは今日も現場に立ち続けます。

若者へのメッセージ

どれだけ勉強しても、技術は“見ているだけ”では身につきません。自分の手で触れ、身体を動かしてこそ、はじめて体得できるものです。平成建設では「分かる」と「できる」はまったくの別物だと考えています。たとえば、図面では完璧に理解できたつもりでも、いざ現場で施工しようとすると手が止まる。うまくいかない。けれど、その「なぜできないのか」という気づきこそが、成長のスタートです。現場には、机上では得られない学びと気づき、そしてやり遂げた時の達成感があります。図面の線が建物になる瞬間。施主様の想いがカタチになった時の喜び。それを一緒に味わえるのが、この仕事の醍醐味です。若いうちは、失敗しても大丈夫。恥をかいても、転んでも、そこから学べばそれは一生モノの力になります。現場に出て、仲間と汗を流し、今日より明日をうまくする。その積み重ねが、10年後の「技術」となり、地域を支える力になります。どうか怖がらず、まずは一歩を踏み出してください。私たちは、共に学び、共に育つ仲間を待っています。