花渕真利子
東京都千代田区神田須田町
1丁目-14-1 ヒューリック神田須田町ビル1階
略歴
東京電機大学 大学院理工学研究科卒業
大手製薬会社にて医薬情報担当者として9年勤務
その後、株式会社TOGSを設立
現在の仕事についた経緯
MR職として働く中で、医療業界の深刻な人手不足や将来の医療の安定への課題を強く感じました。社内のDX化の流れを目の当たりにし、「DX化は他国との協力が不可欠だ」と確信。その際に文化やコミュニケーションの壁を乗り越えることが重要だと考え、自分の経験を最大限に活かせる道だと思いました。
もともと起業への思いもあった私は、迷わず退職を決意。映画『TOP GUN』の主人公を演じたトム・クルーズのように、常識にとらわれず挑戦する精神を胸に、わずか3か月後にTOGSを設立しました。
仕事へのこだわり
私が仕事において最も大切にしているのは、「目的を見失わないこと」です。前職のMR職(医薬情報担当者)では抗がん剤を担当していました。副作用によって命に関わる可能性がある抗がん剤は、通常の製品と違い自分自身で試すことはできず、「まずは使ってみてください」と勧めることもできません。だからこそ、常に患者様一人ひとりのベネフィット及びQOL(Quality of Life)を考え、医師にとって本当に必要な情報は何かを見極めて提供する姿勢を大切にしてきました。
新人時代から私は、目先の数字や成果にとらわれるのではなく、この仕事の本当の目的は何かを問い続けることを心がけてきました。その積み重ねが、信頼を築くことにつながったのだと感じています。
この経験は、現在のオフショア開発支援事業にも活きています。ITの分野では「PoC(概念実証)」という言葉があり、まず試してみるという手法があります。しかし、抗がん剤のように「試すことができない」領域を経験したからこそ、私は単に企業を紹介するわけにはいかないと強く感じています。当社がご紹介するにあたって、必ず責任を持ち、紹介の目的を明確にしなければならないのです。「TOGS認定パートナー制」を導入し、信頼できる企業のみを厳選して紹介しています。
効率や成果を追うことも大切ですが、それ以上に「なぜこの仕事をするのか」という目的を忘れずに行動すること。その姿勢は、今も私の仕事の中心にあり、事業にそのまま直結しています。
若者へのメッセージ
とにかく、自分の「やりたいこと」を見つけてほしいと思います。わくわくすること、ドキドキすること、思わず笑顔になれる瞬間を探すために、たくさん挑戦してほしいです。
私の持論ですが、親と経営者は似ています。息子たちには、「刺激ある出会い」と「成長できる環境」を与えるようにしています。同じように、経営者である私が社員に提供できるのもこの二つです。その環境と出会いの中で、社員は自分のやりたいことや目的、次に進むべき道を見つけられると信じています。
そして、その答えを見つけた時にこそ、挑戦できるフィールドが当社にはあります。どんなに大きな挑戦であっても、当社は全力で応援し、叶えられる環境を提供します。当社は、挑戦を通じて自分の可能性を広げたいと考える方々のために開かれた会社です。