羽石有請
東京都港区虎ノ門 4-3-20神谷MTビル14F

略歴
松尾研 MAIS 主催「AI未来アイデアソン」最優秀賞などAI技術コンペティションにて受賞歴多数。 Microsoft 開催「LinkedIn Career Week 2025」/ GMO 開催「SHIBUYA AI INNOVATORS SUMMIT」など国内外の主要イベントにてAI専門家として登壇。
次世代のAI・ソフトウェアエンジニアを育成する教育機関「SpecTech」代表を務め、次世代の技術者育成にも尽力。
現在の仕事についた経緯
私の原点は群馬県千代田町です。関東内陸工業地域の一角で18年間育ち、隣町太田市のSUBARU本工場をはじめ多くの工場に囲まれて暮らしました。父は建設業を20年以上営み、親族や友人も自動車製造や物流、建設現場に従事しており、私は日常的に「ものづくり」の現場を見てきました。
現在は、その経験を原点にものづくり産業に特化したAI・DX推進に挑んでいます。技術だけでなく現場の痛みや人の感情に寄り添い、真に使われる仕組みを構築し、産業と未来をつなぐ架け橋を目指しています。
仕事へのこだわり
私が仕事において一貫して大切にしてきたのは、「現場に根差し、現場とともに変革を進める」という姿勢です。新人の頃から、机上の理論や先進技術だけに依存するのではなく、まず現場に足を運び、人々の声を聞き、その背景にある課題や感情に触れることを何より重視してきました。
技術はあくまで課題解決のための手段であり、現場を理解しないままに導入されたシステムは、決して使われることなく形骸化してしまいます。その現実を目の当たりにしてきたからこそ、私のスタイルは「現場に寄り添い、共に考え、共に変える」というものに定まりました。
AIやDXといった先端技術は、人の力を置き換えるものではなく、人の力を最大限に引き出すための補助であるべきだと考えています。そのため、私は常に「現場の痛み」に耳を傾け、時には非効率に見えても現場の声を尊重しながら技術を組み合わせ、真に使われる仕組みをつくることにこだわってきました。
この姿勢は、建設業を20年以上営んできた父や、製造・物流に従事する親族や友人の姿から学んだものでもあります。彼らの仕事は社会の根幹を支えており、だからこそ「技術と現場をつなぐ」ことに強い使命感を抱くようになりました。
私の原点である群馬の町工場の風景から、いまのLINKの活動に至るまで、すべては「現場と未来をつなぐ」という一つの信念で貫かれています。新人時代から培ってきたこのスタイルをこれからも大切にし、技術の進歩と人間の知恵を結びつけることで、本質的な変革を実現していきたいと考えています。
若者へのメッセージ
若い皆さんに伝えたいのは、「挑戦することを恐れないでほしい」ということです。私自身、群馬のものづくりの町で育ち、学生時代からAIやDXの世界に飛び込み、仲間と共に起業や教育活動に挑んできました。そこには常に不安や壁がありましたが、一歩踏み出すことでしか見えない景色、出会えない人や機会がありました。挑戦には失敗がつきものですが、その失敗は必ず経験となり、次の挑戦を支える力になります。
また、挑戦は一人で行うものではありません。仲間や先輩、家族など、周囲の人とのつながりを大切にしてください。人とのつながりは、新しい視点や学びを与えてくれるだけでなく、困難なときに支えとなります。私が大切にしている「LINK」という言葉にも、人と人、技術と社会をつなぐ意味を込めました。
未来は、今を生きる皆さんの行動によって形づくられます。知識や技術を学ぶだけでなく、自分の心を動かすことに素直に挑み続けてください。そこから生まれる経験が、必ず皆さん自身の強さとなり、社会を変える力となるはずです。