池本紗莉

略歴
レコールバンタン東京校を卒業。卒業後、独立しECサイトを立ち上げ、製造から販売、仕入れ、マーケティングを一貫して行う。その間、富裕層向けの会員制のお菓子教室やレシピ提供・監修を行う。
その後、都内三ツ星フレンチレストラン「L’Effervescence」に就職し、レストランデザートについて学ぶ。半年ほどフリーランスで催事出店やイベント、飲食店の立ち上げや店舗コンサルティングを経験し、フランスからシェフのオファーがあり、24歳でフランスのミシュラン一つ星レストラン「L’asperule」でシェフを務める。
帰国後、会社を設立。現在は、飲食関連事業・美容関連事業・金融関連事業を展開し、業界内の新たな可能性を模索している。
現在の仕事についた経緯
私は小学4年生の頃から「パティシエになりたい」と思い、お菓子づくりの面白さに夢中になってきました。専門学生時代の目標は、自分のお店を持つこと。ただそれだけでした。
しかし、経験を重ねるうちに業界の課題に直面し、「この課題に対して自分にできることはないか」と考えるようになりました。
その想いから、現在は飲食店のコンサルティングや、パティシエ特化の案件紹介サービス「パティシエパス」を運営しています。さらに飲食にとどまらず、美容や再生医療、金融関連事業なども展開しています。
美容ではスキンケア商品の販売や再生医療を通じて、「食」と「健康」という人の根本に向き合っています。金融分野では、日本人の金融リテラシー向上や、世界に目を向けるきっかけを提供することを目的としています。
私自身、今後は世界を舞台に活躍する時代が来ると考えています。そのためにも、自ら挑戦し続け、幅広い分野から社会に貢献できる存在でありたいと思っています。
仕事へのこだわり
私が仕事において最も重視しているのは「判断する力」です。
市場は常に動き続けており、チャンスは一瞬で過ぎ去ります。その中で重要なのは、情報を待ち続けて完璧を求めることではなく、決断し、行動に移すスピードです。スピードとは単なる早さではなく、意思決定と実行を連動させる力だと考えています。
もちろん、早すぎる判断は失敗につながる可能性もあります。しかし、間違いを恐れるのではなく、迅速に軌道修正できれば致命傷にはなりません。私は「スピード」と「修正力」は常にセットであると信じています。
そのため、自分の中に明確なルールを設けています。
①日常的な案件や調整などの小さな決断は迷わず即断する。
②投資や人材採用といった大きなリスクを伴う判断は、基準を明文化した上で行う。
③判断に迷う局面では、情報が70%揃った段階で決断し、残り30%は走りながら補う。
これらは数々の失敗から学び、培ってきた私の経営の軸です。
私は元々パティシエとして現場に立ち続けてきましたが、現在は飲食コンサルティングやパティシエ専門のマッチングプラットフォーム、美容・再生医療、さらには金融関連事業など、国内外で幅広い事業を展開しています。すべての原点は「判断し、決断し、行動する力」にあります。
若者へのメッセージ
若い皆さんに伝えたいのは、「失敗を恐れず挑戦してほしい」ということです。完璧な準備をしてから動こうとすると、一歩を踏み出すタイミングを逃してしまいます。判断や行動は必ずしも100%である必要はありません。情報が70%揃ったら決断し、残りは実践の中で補えば良い。むしろ、その過程での試行錯誤や失敗こそが、自分を成長させる大切な糧になります。
私自身、パティシエという一つの道から出発しましたが、挑戦を繰り返す中で飲食コンサルティングや美容・再生医療、金融事業と、国内外へ事業を広げてきました。その背景にあるのは常に「飛び込んでみる勇気」です。若いうちは「これしかない」と自分を狭めるのではなく、少しでも興味を持ったことには果敢に挑戦してください。
どんな経験も必ず未来につながり、自分の可能性を大きく切り開いてくれるはずです。