國光良将
略歴
新卒で、TSUTAYAやTポイント(現 Vポイント)の大元であるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)株式会社に入社。ジョブローテーションにより3年間で4か所の部署(ネット、営業、管理、店舗運営)を経験し、関西へ異動。営業統括や大型店舗の運営、新規事業開発など、各部門の責任者を歴任。
2019年には、産学連携による新規事業開発研究「京都大学 SERVICE EXCELLENT CLASS」に民間研究員として従事し、理論と実務の融合的アプローチを探究。約1年で修了。
2020年10月、コンサルティングおよびIP関連会社の取締役として参画。同時にマイクロ法人として合同会社GILDを設立。2023年、本格独立に伴い株式会社GILDを設立し、全国の多様な企業や個人と事業を展開している。
現在の仕事についた経緯
設立の契機はコロナ禍でした。大企業の動きが鈍化する中、個人や小規模チームが柔軟に対応する姿を見て、「多様な人材が活躍できる会社が必要だ」と感じたことが出発点です。
父が企業の社長を務めており、さらに祖父も印刷会社を経営していたらしく(ギャンブルで数億円の借金を抱え、会社は売却)、いつか独立したいという想いが自然と育っていました。さらに、京都大学SECで民間研究員として産学連携による新規事業開発に携わり、理論と実践の両面から事業づくりに取り組んだことで、自分の中で描いていた輪郭がはっきりしてきました。
とはいえ、振り返れば結果論の面もあり、「思い立ってまず動いた」という形での設立でもありました。当初は他社で役員を務めながら、マイクロ法人としてのスタートでしたし、まさに行動の積み重ねの結果だったと思います。
仕事へのこだわり
私の仕事におけるこだわりは、「質量転化の法則」を基盤に、思考の密度と行動の総量を成果という質量へと変換していくことです。
私はスピードを重視していますが、それは単に速く動くことではありません。正しい方向性のもとで、思考を重ね、行動を積み上げることでしか、企画や事業の質は磨かれないと考えています。進む方向が誤っていては、どれほど速く走っても価値は生まれません。だからこそ、仮説と検証を繰り返しながら、戦略のベクトルが正しいかを確かめつつ前進します。
プロジェクトにおいては、企業やメンバー、一人ひとりの「企画へのしつこさ」や「想いの強度」が掛け算として現れると考えています。単なる足し算の連携ではなく、意志の持続性や集中力が相互に影響し合うことで、チーム全体の推進力は指数関数的に高まります。私はスピードをもって行動しながらも、この掛け算を生む関係性をデザインし、方向性を見失わないための構造化を徹底します。
要するに、私の仕事へのこだわりは、思考と行動を往復させながら、その量を質へと転化していくことです。論理と行動、冷静さと情熱を重ね合わせ、成果を「質」として具体化させていく。この「速さと深さの両立」こそが、私の仕事観の中核にあります。
若者へのメッセージ
たくさん遊び、動き、出会い、働きました。地域も国も越えて、いろんなものに触れてきました。
お金がなくても、工夫して足を動かせば世界は広がります。いろんなものや人に触れるのは、けっこうおすすめです。