前田亮
東京都品川区大井1丁目6−3 アゴラ大井町ビル 3階
略歴
1981年、静岡県生まれ。2004年に慶應義塾大学を卒業し、株式会社船井総合研究所に入社。社内で初めてエンディング業界のコンサルティングに本格的に携わり、チーム、グループを立ち上げ、2017年から部長として組織マネジメントに携わる。
採用・教育・評価のアップデートを通じて、信念のあるいい会社創りをサポートするHRブランディングファーム、つむぎ株式会社を2020年に設立。お客様、社員に愛され、地域になくてはならない永続企業創りを人材戦略の面からサポートしている。
2025年『やりがいの哲学』(文芸社)を出版。
現在の仕事についた経緯
16年以上コンサルタントとして勤務し、社内初のエンディング業界の部署立ち上げや組織マネジメントを担当しました。
その中で、組織改編後に部署内の離職率が約40%に達する組織崩壊に直面しました。その経験から、「会社にワクワクできる未来がないと存在意義がなくなる」と痛感し、一人ひとりがやりがいを感じられる組織の在り方を模索しました。
そして、「働くがやりがいに、人生を幸せに」という理念を掲げ、つむぎ株式会社を設立しました。
仕事へのこだわり
仕事へのこだわりは、新人時代の厳しい現場経験を通して形づくられました。
入社すぐには、徹底した一次情報収集力と仮説思考力を鍛えられ、膨大な文字起こし作業や生データの価値を痛感しました。
次の部署では、実際に現場に立って販売体験を行い、「机上の空論ではなく現場に入り込む」姿勢を学びました。
3つ目の部署では即レスや具体性ある提案を徹底し、「ゼロから作る」姿勢で思考力と実行力を磨き、4つ目の部署では出店支援を通して現場観察の重要性を学びました。
私が新人時代から意識していたのは「非存在デメリット」、すなわち「いないと困る存在」になることです。上司や先輩にとって不可欠な存在になるため、日報を自主的に800号続け、知見を積み重ねるなど愚直に継続するスタイルを貫いてきました。
これらを通じて築かれたSTYLEは、徹底した一次情報重視、現場主義、継続力、そして「いなくては困る存在」を目指す姿勢に集約されます。
若者へのメッセージ
仕事を単なる生活のための手段として捉えるのではなく、「自らの人生を彩るやりがい」として向き合ってほしいです。新人時代は失敗や苦労の連続で、自分の無力さに打ちのめされる場面も少なくありません。しかし、その一つひとつの経験が、必ず未来の自分を支える力になります。
大切なのは、目の前の仕事から逃げず、愚直に取り組み続けること。即効性のある成功は少なくても、積み重ねがやがて「自分にしかできないSTYLE」をつくり出します。
そして、ただ成果を出すだけでなく、「いなくては困る存在」として周囲に価値を提供できる人になってください。やりがいは与えられるものではなく、自らが選び、磨き上げるものです。その過程で得られる苦労や喜びこそが、人生を豊かにしていきます。