仲上祐斗
東京都港区新橋4丁目31-3 第3名和ビル
略歴
2015年に静岡大学で博士(理学)を取得後、NEDO技術戦略研究センターにて、10年以上先の社会実装を見据えた技術戦略の設計と実装に従事。多様な産業の最前線と関わる中で、「一人ひとりが『やりたいこと』を見つけられる社会」の重要性を実感。
2020年には弁理士事務所で戦略コンサルティング事業を立ち上げ、大企業からスタートアップまで、事業戦略の構築から知財・標準戦略、実装までワンストップで支援。
2025年、「やりたいことを見つけられる社会環境をつくる」ためSenseDrive株式会社を設立。研究・イノベーション学会「標準化の科学」研究懇談会代表、NEDO戦略構築アドバイザー、京都大学生存圏研究所特任講師などを併任。
現在の仕事についた経緯
NEDO在籍時、国連で出会った子どもたちの自己肯定感の高さと、学びにワクワクする姿に衝撃を受けました。それはまさにSDGsが目指す「多様な幸せ」のマインドセットだと感じました。
一方、日本では自己肯定感が低く、仕事にやりがいを見出せず、自己啓発にも消極的な人が多い現実があります。私自身は、様々な業界や職業と関わる中で、「自分が何を好きで、何が苦手か」に気づき、新たな価値観を得て前向きになれる体験をしてきました。これが「センスメイキング」で、自分の感性を通じて物事の意味を見出すプロセスです。
しかし、こうした機会は、今の日本ではハードルが高く、フォローアップも不十分です。だからこそ、誰もが「アソビ」感覚で多様な仕事や価値観に触れ、自然とセンスメイキングされる社会環境をつくりたいと考え、SenseDrive株式会社を創業しました。
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは、現状に満足せず、変化を楽しみながらイノベーションを起こすことです。それは多様な人々との「協創」なしには成し遂げられません。
様々な人の「やりたいこと」や「ありたい将来像」に触れ、その実現を共に目指すプロセスに、何よりのワクワクを感じます。この「ワクワクの輪」を協創によって広げていくことが、私の原動力です。
一方で、イノベーションは感覚的なワクワクだけでは成立しません。イノベーションを生み出す仕事には、高い「正確性」や「戦術性」が求められる側面があります。
この両輪が揃ってこそ、本物のイノベーションが起こせると思っています。どちらが上ということではなく、どちらも不可欠で、価値観や得意領域は多様であるからこそ、無理に融合させるのではなく、お互いが尊重し「共存」できる組織設計や仕事の進め方を重視しています。
また、私は「仕事は、やりたいことを実現する手段」だと考えています。だからこそ問うべきは、「なりたい職業」ではなく「将来やりたいこと」です。職業も会社選びも起業も、すべては目的を達成するための「手段」です。常に「目的と手段」を見誤らず、本質を大事にした仕事をすることを心がけています。
若者へのメッセージ
今、AIやロボットの進化で、世の中が大きく変わっています。これまで重視されたスキル(Can)や、やるべきこと(Must)はAI・ロボットが担い、人に求められる価値は、あなたが「何をしたいか(Will)」へと移ります。これは大きなチャンスです。
だからこそ、スキルを磨くだけでなく、多様な仕事や価値観に触れ、自分が何にワクワクするかに気づく「センスメイキング」を大切にしてください。意識が高い必要はありません。「アソビ」感覚でいいのです。
そして「やりたいこと」が見つかったら、それこそが「目的」です。職業や会社は、それを実現する「手段」に過ぎません。目的と手段を見誤らず、多様な人たちと「協創」しながら、あなたのWillを実現することを楽しんでください。