須藤篤
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略歴
栃木県大田原市出身。高校卒業後にシステムエンジニア専門学校を修了し、ソフトハウスにて13年間、SEとしてシステム設計や運用トレーナー、サポート業務に携わる。
その後、医療系営業職を経て、歯科法人・消化器内科法人にて事務長を経験。2023年に合同会社ビバウェルを起業し、全国のクリニックに対して事務長の採用・育成を含む経営支援を行っている。
現在の仕事についた経緯
システムエンジニアとして全国の宿泊施設を担当し、経営者と接する中で「数字を見える化することが組織を強くする」ことを学びました。
その後、医療系営業を経て、歯科法人・消化器内科法人の事務長として現場に入り、医師が診療と経営を同時に担う難しさを痛感しました。自らが事務長として動けば成果を出せる一方で、「院長が診療に専念できる仕組みづくりには、事務長の存在が不可欠」であることを確信しました。
そうした経験から、2023年に合同会社ビバウェルを立ち上げ、全国のクリニックにおける事務長の採用・育成と経営支援を行うようになりました。
仕事へのこだわり
私の仕事へのこだわりは、「現場に寄り添いながら、数字で経営を支える」という点にあります。
もともとシステムエンジニアとして13年間、経営者が日々の業務の中から必要な数字をいかにシームレスに取り出せるかを考え続けてきました。その経験は、医療法人で事務長として働く際にも大きな武器となりました。
医師は診療の専門家でありながら、経営・人事・労務・財務など多くの課題に直面しています。診療と経営の両立を一人で抱えると、多くの院長先生が燃え尽きてしまいます。私はその状況を間近で見て、「院長が診療に専念できる環境をつくることこそ、自分が果たすべき役割だ」と強く感じました。
現場に入れば、職員の悩みや不満、日々のオペレーションの混乱など、数字だけでは見えない課題も山ほど出てきます。そこで私が大切にしているのは、まずスタッフ一人ひとりの声を聞くこと。そして、現場のリアルと経営の数字を両輪として結びつけ、改善を積み重ねていくことです。
仕組みだけを導入しても、現場に根づかなければ意味がありません。逆に、現場に寄り添いすぎて数字をおろそかにしても、組織は持続できません。両者のバランスを保ちながら前に進めることが、事務長としてのこだわりです。
また、私にとって「事務長」という役割は、単に管理職を置くという意味ではありません。良い医師と良い患者さんが出会える環境を整えることが、最終的に地域医療の質を高めることにつながると考えています。
私自身、家族が医療に救われた経験があり、その恩を社会に返す意味でも、開業医を支える事務長の存在を広めたいと思っています。自分が動けば結果は出せるという手応えを感じている今だからこそ、次は「事務長を育成・輩出する」ことに挑戦し、院長先生と共に地域医療を支える力を増やしていきたいと考えています。
若者へのメッセージ
若い方々に伝えたいのは、「迷っても、模索しても構わない。大切なのは、自分がやりたいことに挑戦し続けること」です。
私自身、高校卒業後はシステムエンジニアとして13年間、全国を飛び回っていました。その後、医療の世界に入り、営業職や事務長を経験し、今はコンサルティング会社を運営しています。一見すると一貫性がないように見えますが、どの経験も今の自分につながっており、結果として「開業医を支える」という独自の道を見つけることができました。
やりたいことをやると、時にはうまくいかないこともありますし、「自分は中途半端だ」と感じることもあるでしょう。私もそうでした。しかし、挑戦し続けることで必ず学びがあり、その経験が次のチャンスにつながります。失敗を恐れて動かないことこそが、一番のリスクだと思います。
そして、どんな道を選んでも「人の役に立つ」という視点を持ち続けてほしいと思います。私は家族が医療に救われた経験から、良い医師と良い患者さんをつなげる仕組みをつくりたいと考えるようになりました。自分のやりたいことと、人の役に立つことが重なるとき、大きな力を発揮できます。
ぜひ、迷いも含めて自分の人生を楽しみながら、挑戦を続けてください。